今日は7日目。
この日にちを書くのに、自分のブログを見て確認しないと
今日が何日目なのかわからなくなってしまう。
まだ1週間なんだ…もっと長い間いるような気がする。
仕事を始めたときに、祖母から
「まず3年我慢して頑張って。3年我慢できれば
5年続けられる。5年我慢できれば10年続けられる。
そうやって続けるんだよ」
と、言われたことを思い出す。
3日我慢できれば1週間、1週間我慢できれば1ヶ月。
1ヶ月我慢できれば1年…って、もっと早く帰ります、
たぶん…
今日は天気次第で慈眼寺に行けなくなるかも
知れなかったが、幸い雪ではなく雨で、
慈眼寺迄の車道は通れるとのことだった。
私が歩くのは車道ではなく遍路道なので
そちらの状況はわからなかったが、今日行かないと
明日がとんでもない強行スケジュールになる。
とりあえず出発して、無理だったら引き返すという事で
宿のかたとの話がまとまった。
1時間半ほどの距離と聞いて、ゆっくりめの8時半出発。
お参りに必要なものと、おやつや緊急食料、水筒を持参。
出発!朝一番の風景。

いきなりすごい上り口。いったい角度は何度だろう?
帰りのことを考えるとぞっとする。
のぼりが続く。景色が変わるのも早い。

この旅で山の遍路道は初めてだ。
慈眼寺への遍路道はこんな感じで、自然を満喫できる。

雪が残っているかも、といわれたが、
うっすらと残る昨晩の雪。

落ち葉はふかふかと気持ちいいが、道幅が狭い。
そして、恐ろしいほどのぼりが続く。
疲れて足の運びが悪い。
そんな中でも草や木の、
雨に生き生きとしている姿が印象的だ。
雫が宝石のように美しく見える。

もう、本当に足が動かない。歩幅が40cmになっている。
今日は10k近くあるリュックを背負っていないというのに。
明日行く鶴林寺も山の上にあるが、鶴林寺の宿坊は
やめてしまったとの事なので、もう一つ別の山頂にある
太龍寺を越えた宿まで行かなければいけない。
この2つの山は徳島3大難所のうちの2つだそうだ。
こんなことで行けるのか、と心配になってくる。
やっと着いた、慈眼寺だ。
腰も背中も痛くなって、よれよれの状態でお堂に向かう。
杖を立てかけ、ポンチョを脱ぐと、フゥ〜と大きく息を吐く。
どこからか視線が…納経所のかたがこちらを見ている。
思わず頭を下げた。
ここにあるのは大師堂だけで、本堂は高さで100m上にある。
納経所で数珠玉を授かると、今朝、宿のほうから連絡が
あったとのこと。1時間半で来れるといわれたところに
結局3時間かかってしまった。
本堂に向かう前に、とりあえず温かい飲み物でも買おうと
自販機に近づくと、ガラッと引き戸が開き、
「よかったらお召し上がりください」と
温かいお茶と、お饅頭やみかんを頂いた。

いつも頂いたものは宿に着いてから写真を撮り、
その後数日かけていただくことが多いが、
もうぐったり、お腹はすいていないがお饅頭が食べたい、
と思って、お堂の石段のところで撮影した。
少し休んで、本堂へ向かうのに身支度し、歩き出す。
えっ? 歩けるじゃん。饅頭パワー恐るべし!
歩いて疲れてくると、なぜか空腹感がなくなってしまう。
でも、すごい勢いで身体能力が落ちるから、
無理やりにでも何か食べると、結構戻ったりする。
本堂に向かう道がまたすごい。
すさまじい急斜面。きっと降りるほうが怖い。
ところどころこんな風だったり…

本堂のところには穴禅定というものがある。
詳しく知りたい方は「穴禅定」で検索すると、
私の説明より正確な情報が手に入るので
そちらからどうぞ。
ここはおそらく入り口。冬場は閉鎖されている。

この上というか、その岩そのものというべきか、
とにかく巨大だ。残念ながら写真にはとても
納まりきらない。岩につくツララがまるで刀のよう。

納経所のかたは
「上まで行かなくてもいいですよ」と言って下さったが、
宿のかたから
「せっかくだから本堂の十二面観音様を見てくるといい。
本堂の周りを時計回りに3回まわって願い事をするの。
何をお願いしてもいいんだよ」という話を聞いており、
ぜひとも行きたいと思っていた。

雨なので、まずご本尊の言葉を唱えながら3回まわって
その後、いつもどおりお参りし、最後に願い事をした。
十二面観音様のお顔が拝見できると聞いていたが
扉はがっちりと閉められており、拝むことができなかった。
なぜかわからないが、立ち去るときに悲しくなった。
もうこの人(十二面観音様)に会うことはないんだという
思いがこみ上げてきたからだ。
なんでそう思ったのかといわれても説明できない。
こういうことは理屈ではないのだ。
帰り道、枝についている状態でみかんをかじった後が…

往きにも気づいていたけど、あんまりにもヘロヘロで
撮れなかった。道にもみかんの皮が散乱。
サルでもいるんだろうか。
道は細くて道の下には斜面もない感じ。
気を抜けば危ないところです。

細い丸太が渡してある下は何もない。
いわゆる、山の中の水の通り道。
落ちたらどこまで落ちるかわかりません。

何とか無事に戻ってくることができました。
雨だと写真の枚数が減るので心配になるが、
いつもより長いかも。
そうそう、レンズにつけているフードが壊れた。
ゴム製で伸縮できるタイプだったが、ここ数日の
激しい使用と、寒さのせいでゴムが裂けた。
カメラもどこまでもってくれるやら…